「お兄ちゃん、どこにいるの?」
洞窟の中で眠りから覚めたヒエンは、ヒスイを必死に捜していた。
「ただいまヒエン。」
心配そうにしている彼女の背後から声が聞こえた。ヒスイは偵察からちゃんと帰ってきたのだ。
「お兄ちゃんお帰り、心配したんだよ。」
ヒエンはヒスイのもとに駆け寄ってきた。
「ごめん、もういなくなったりしないよ、もうずっとそばにいるよ、ずっと一緒だ。」
「本当ね、約束よ。」
君がもう以前のように戻れなくても、以前の君と違っていても、それでもいいからそばにいさせてくれ。ともに永遠を生きよう。たとえそれが深い暗闇でも、堕天の道であったとしても……。
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最後までご精読ありがとうございました。この双子は別の話にも登場させて、この続きを書きたいと思います。近日中にも新しい小説を同時に二本連載したいと思います。またぜひ読んでくださいね。