G-75DH3GZ7WH DESTINY or FATE-運命の輪-第十一話 - 無料小説漫画 フルムーン

DESTINY or FATE-運命の輪-第十一話

DESTINY or FATEー運命の輪

「はあ、はあ………….。」

暗い野山や身を切り裂くいばらが生い茂る深い森を超え、追手より死に物狂いで逃げ惑い、ヒエンを伴い満身創痍のヒスイは、やっとの思いでたどり着いた小さな洞窟に身を寄せた。

ヒエンは疲労と恐怖から彼の腕の中で意識を失っていた。

彼女の安泰を願いハインのところに身を寄せたのに、再び彼女を危険の伴うさすらいの旅路へと駆り出させてしまった、それも自分自身の手で…………、。

どうしようもない後悔の念はヒスイの頭の中で絶えず煩悶したが、それと同時にかけがえのない小さな希望や勝利を得たのも、まぎれもない事実だった。

火をおこし暖をとって薄暗い氷の洞窟の中でいま、意識を失い自分に一身をゆだね預ける、愛する妹が手の中にいる。

ヒエンがその瞳を開けて微笑んでいるあいだは決して許されない、彼の心の奥底の光芒が導くままに、やっとその夢をかなえることができたのだった。

(この時だけやっと……..、ヒエンを本気で抱きしめて、愛することができる…………。)

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