G-75DH3GZ7WH DESTINY or FATE-運命の輪-第二十一話 - 無料小説漫画 フルムーン

DESTINY or FATE-運命の輪-第二十一話

DESTINY or FATEー運命の輪

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突き刺さった矢によって、自身の命が風前の灯火となってしまったヒスイの前に、死神が現れた。

「やっとあんたも死にかけてるということで、俺が見えるようになったんだな。俺は死神、昔追手に襲われて、あんた矢に突き刺さって死にかけたことがあるだろう? あんたの妹のヒエンに頼まれて、死にゆくあんたを助けてやったのは、この俺。それが縁でヒエンとは友達なのさ。」

(…………………..死神…………..?)

状況を呑み込めていないヒスイに、死神はなおも説明を続けた。

「昔瀕死だったあんたを、ヒエンはある対価を受け入れて助けたんだ。その対価とは……..、君たち双子は、たとえどんなに愛し合っていても共にはいられない….いつか必ず引き裂かれる運命を迎える、彼女はこの条件、対価を受け入れたってわけだ………….。」

(………………………….。)

「その対価によって、決してあんたと結ばれない運命を悟った彼女の失望は、あまりにも大きかった。そこで彼女は、新たな対価を支払うことを決意したんだ。気づいていると思うけど、最近ヒエンが変わっただろ? あれは、”限りある命をもつ人間”、それを捨てて俺のようなおぞましい、”永遠の命”を生きることを受け入れた結果だ。それによって彼女は永遠の、ある種の地獄を生きる代わりに、悲しみと苦しみ、その記憶は彼女の中から永遠に消し去られた。兄貴と結ばれないならせめて、心からの幸せの中で、あんたを永遠に愛し続けたいという、彼女の願いのために………。」

(…….ヒエンが俺のために……!?)

「永遠に生きるヒエンに対して、あんたはもう虫の息、まあ…….ヒエンの親友として、友達を思ったがゆえのことだが……….ここへきてそんなあんたに、最大のチャンスをやろう!」

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無料漫画小説ーDESTINY or FATE-運命の輪-第一話

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