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(チャンス………!?)
死神の思いがけない提案に、薄れゆく意識の中でぼんやりと思いを巡らせた。
「ヒスイ、死神である俺は終わりなき永遠の時間、ただ一人死んだ者の魂を狩るだけのために生きなければならなかった。それはあんたには想像もつかないほどの、体がよじれ、いいようのないような不快な嗚咽を伴う孤独の苦しみ以外に何でもない…….。つまりチャンスとは、あんたが俺に代わってその運命を引き受けてくれるのであれば、そうすれば俺がこの運命から解放されるのと同時にどんな形であれ、あんたはヒエンとともに永遠を生きられるだろう。あんたが死ねば、ヒエンはおのずとあの貴族の手にわたるだろう…….。即ちあんたが……あんた自身の願いのために、俺のこの無限地獄ともいえる、”死神としての運命”を受け入れられるかどうかだ!!」
今にも消えゆく命をまえに死神は、最後のカードを切り出した。風前の灯の、瀬戸際の駆け引きのなかで、ヒスイの選択は如何に…………。
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